べつにキムチが入ってるわけではありません。
ちなみに韓国の屋台でもたこ焼き売ってたりするんですけど
あれは似て非なるもの、完全なウェルダンでありソースももひとつなのである。
ということは自分で作るしかないのだが、たこ焼きを作るうえで
異国の地では材料を確保するのも大変なわけで
とりわけめんどくさいのが紅生姜。
これが売ってない、売っててもバカ高いという代物。
代用するにもズッポシ生姜ですので、生姜以上生姜以下にもなりません。
そこで考えたのが、なんちゃって紅生姜を作るわけです。
まず普通の生姜をみじん切りにしたのちに、これを投入します。
それはふりかけのベストセラー「ゆかり」をかけるんです。
そもそも紅生姜自体、梅酢(梅干し漬けるときに出る水分)で漬けているのだから
「ゆかり」はそれが濃縮されたようなもの。かけてもバチはあたりません。

あともうひとつ必要なものは「てんかす」
これがあるのとなのではうまみが全然違います。
まぁ 天ぷら揚げたら副産物で出てはきますが、てんかすの為に天ぷらするほど
暇ではありません。油の後始末も面倒やしね。
日本のスーパーではお総菜コーナーで100円くらいで売ってるもんですが
ここ韓国、当然需要はないため存在しません。
そこで考えましたよ。てんかすの入手方法。
韓国の道を歩けばそこらにあるトッポキ屋、屋台にはオデンやスンデ、ティキムがある。
そう、このティキムが天ぷらなのである。
このティキムはおもにトッポキに入れるのだか、普通に食べることもできる。
このティキムをたこ焼きに入れてしまえというのがアイディア。
ゲソのティキムを細かく刻むと、てんかすのできあがり。
ゲソも一緒に入るのでさらにうまみアップが図れます。

このたこやきってのはけっこう難しい料理でして
タネの分量で、出来上がりが全く違います。
水が多いと中身がトロッとおいしく出来るのですが、柔らかい分ひっくり返すのが難しくなり
粉を多くすると、ひっくり返しやすいがもっさりしてしまう。
この中間を狙うのがベストだが、なかなか難しいもんである。
技術力を上げ、水分量を増やすことがたこ焼きマスターへの道である。
